「今年こそは冬山に挑戦しよう!」
そう社内の広報誌編集後記に半ば決意表明という形で文を寄稿した。
それは本心でもありつつ夢でもあった。
ということで登山友達の3人で初冬の群馬・赤城山を訪れた。
事前の情報では数日前に初冠雪を迎え、頂上付近では樹氷が見事に咲いている(本当にこういうのかわからないが、それはまさに咲いているという表現がしっくりくる)
登山アプリの活動記には麓から雪があり、スタッドレス必須ということで車をレンタルし登山口へ向かった。当日とその前後日は一転暖かい予報であり、道路にはそこまで雪はなく、無事登山口に到着することができた。
登山口から登り始め、途中から雪が見え始めて僕たちはワクワクしていた。実際想定時間よりも大幅に遅れて下山するほど、雪の山景色に各々写真を撮ってたり、眺めていたりしていた。
途中長年登山をしていそうな鉄人おじいちゃんとすれ違い、「今日は頂上付近がすごく綺麗!早く行かないと(樹氷が)落ちてしまうよ」などさまざまなことを教えてくれた。普段登っているとバテてしまう2人も雪の楽しさなのか、体力がついたのか、あまりしんどいと言わず淡々とのぼっていくことができあっという間に頂上の稜線に出ることができた。
そこに見えたのは一面木々が雪化粧をした姿だった。日陰となっている側は雪が積もり、木々は風に吹かれるたびにその枝につけた樹氷をポロポロと音をたてながら落としていた。本当に初めて見る景色に心が奪われた。
頂上ではさらに見事な雪を被った北アルプス山脈を見渡しながら、昼食をとり、なんだかんだで1時間半近くを頂上で過ごした。
初めての雪山登山は天候にも恵まれ、すごく楽しかった。みんな口を揃えて一番良かった。と
間違いない、僕の中でもこんなに充実したことはない。
これはハマりそうと、粛々と次回の山行を計画している。